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扁平疣贅

西新井みずの皮膚科クリニックは、足立区・西新井エリアの皆さまにとって、皮膚のお悩みを気軽に相談できる「かかりつけ皮膚科クリニック」を目指しています。

足立区・西新井にて扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)でお悩みの方はご相談ください。

扁平疣贅とは

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)は、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染によって生じる、平らで小さないぼです。
いぼの中でも、青壮年の
顔面手背に多発しやすいタイプで、主にHPV3・10・28・29型などが関与するとされています。
一般的ないぼのようにゴツゴツ強く盛り上がるというより、つるっとした小さな盛り上がりが複数出るのが特徴です。

主な症状

扁平疣贅は、表面が比較的なめらかで、平らに少し盛り上がった小さなぽつぽつ(丘疹)としてみられます。
色調は肌色、薄い褐色、ややピンク色などさまざまで、顔、手の甲、下腿にできやすいことが知られています。
多くは複数個でき、まとまって目立つことがあります。 

自覚症状は乏しく、痛みやかゆみはあまりないことが多い一方で、ひげ剃り、顔そり、引っかき傷などをきっかけに線状に増えることがあります。
これは皮膚の小さな傷に沿って病変が出る現象で、扁平疣贅では比較的よくみられます。

原因

原因は、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染です。
HPVは正常な皮膚には感染しにくいと考えられていますが、
ごく小さな傷や擦れがあると、そこから皮膚の基底層に入り込み、いぼをつくります。 

扁平疣贅は、特に顔そり、ひげ剃り、掻破、摩擦などをきっかけに広がることがあります。
そのため、顔や手の甲など、日常的に刺激を受けやすい部位で増えやすい傾向があります。

検査および診断

多くの場合、診断は見た目と部位、広がり方から行います。
扁平疣贅は、顔面や手背に多発する平坦な小結節という比較的特徴的な所見があり、通常は診察で診断可能です。 

一方で、顔にできる小さなぶつぶつは似た病変も多く、必要に応じてダーモスコピーで詳しく観察することや、典型的でない場合には病理組織検査を検討することがあります。
特に、数が多い、色が不均一、経過が典型的でない場合は慎重に判断します。

治療

扁平疣贅の治療は、部位・数・広がり・目立ちやすさ・痛みへの耐性をみながら選びます。
液体窒素凍結療法が基本治療のひとつで、必要に応じてサリチル酸外用、ヨクイニン内服、電気凝固、レーザー焼灼などを組み合わせていく考え方が示されています。 

ただし、扁平疣贅は顔にできやすく、数が多いことがあるため、一般的ないぼ以上に治療選択が難しいことがあります。
強い刺激の治療では
色素沈着や跡が問題になりやすく、逆に弱すぎると改善に時間がかかるため、患者さんごとにバランスをみて治療を調整します。 

ヨクイニン内服は、いぼに対して広く用いられている治療のひとつです。
すぐに消える薬ではありませんが、
多発例や繰り返す例で補助的に用いることがあり、比較的使いやすい選択肢です。
特に若年者で有効率が比較的高く、成人ではやや効果が落ちる傾向が報告されています。 

また、炭酸ガスレーザーを含む各種レーザーで有効性の報告があります。
顔などの目立つ部位では、病変の数や深さ、跡になりにくさとのバランスを考えて適応を判断します。

診断の注意点

扁平疣贅は、しみ、稗粒腫、汗管腫、脂腺増殖症、老人性いぼなどと見分けがつきにくいことがあります。
特に顔の小さなぶつぶつは、患者さんご自身では「いぼ」と思っていても別の病変であることが少なくありません。 

また、いぼはウイルス性の病変ですが、似て見える病変の多くは感染性ではありません
そのため、自己判断で市販薬を使ったり、削ったり、強くこすったりすると、かえって悪化したり、跡が残ったりすることがあります。
顔にできた病変ほど、まず診断をはっきりさせることが大切です。

日常生活で気をつけたいこと

扁平疣贅は、こする・ひっかく・剃ると広がることがあります。
そのため、病変部をむやみに触らないこと、顔そりやひげ剃りをできるだけ病変に当てないこと、強いスクラブや摩擦を避けることが大切です。 

また、ウイルス性いぼは「うつる可能性」がありますが、正常な皮膚には感染しにくく、小さな傷皮膚バリアの低下が関与します。
手荒れや掻きこわしがある方は、皮膚を保護しながら悪化を防ぐことも重要です。

当院の治療

当院では、まずそのぶつぶつが本当に扁平疣贅なのかを丁寧に診断し、汗管腫・稗粒腫・脂腺増殖症・老人性いぼなどの似た病変と見分けたうえで治療方針をご提案します。

治療は、病変の数や部位、これまでの経過をふまえ、液体窒素療法、ヨクイニン内服などを組み合わせながら進めます。
顔に多発している場合や、できるだけ処置方法を工夫したい場合には、
CO2レーザー(New レザック)を用いた治療を検討することもあります。
扁平疣贅は1回で完全に終わるとは限らないため、治療効果と肌への負担のバランスを大切にしながら進めていきます。

このような場合は早めの受診をおすすめします

顔の小さなぶつぶつが増えてきた、線状に広がってきた、しみや稗粒腫との区別がつかないという場合は、早めの受診をおすすめします。扁平疣贅は顔や手の甲に多発しやすく、自己処置で広がることがあります。 

また、市販薬で良くならない、治療をしても繰り返す、できるだけ跡を残したくないという場合も、皮膚科で治療方法を調整したほうがよいことがあります。
顔面病変では特に、診断と治療法の選択が大切です。

よくある質問

Q.扁平疣贅はニキビや稗粒腫と違うのですか?
A. はい、違います。扁平疣贅はHPVによるウイルス性のいぼで、顔や手の甲に小さく平たい病変が複数出やすいのが特徴です。見た目が似る病変も多いため、診察で見分けることが大切です。 

Q.扁平疣贅はうつりますか?
A. うつる可能性はあります。ただし、正常な皮膚には感染しにくく、小さな傷や皮膚のバリア低下があると広がりやすくなります。
ひっかき傷や剃毛をきっかけに増えることもあります。 

Q.ヨクイニンだけで治りますか?
A. ヨクイニンは、いぼ治療でよく用いられる内服薬ですが、単独で必ず治るとは限りません。
多発例や繰り返す例で補助的に使うことが多く、外用や処置を組み合わせることもあります。 

Q.CO2レーザーはどんな時に検討しますか?
A. 病変の数、部位、目立ちやすさ、これまでの治療反応などをみて検討します。レーザーはいぼ治療の選択肢のひとつですが、顔では跡になりにくさとのバランスをみながら適応を判断します。 

Q.CO2レーザーは1回で全部きれいになりますか?
A. 病変の数や広がりによって異なります。扁平疣贅は多発しやすく、治療に時間がかかることもあるため、1回で完全に終了しないこともあります。 

Q.自分で削ったり、市販薬を顔に使ってもよいですか?
A. 顔の病変は扁平疣贅とは限らず、別の病変のこともあります。自己処置で刺激すると広がったり、色素沈着や傷跡の原因になることがあるため、まずは皮膚科で診断を受けることをおすすめします。

まとめ

扁平疣贅は、顔や手の甲にできやすい、平らで小さなウイルス性のいぼです。
ひっかき傷や剃毛をきっかけに増えることがあり、しみや稗粒腫などと見分けが難しいこともあります。
治療は、ヨクイニン内服や処置、必要に応じたレーザー治療などを、部位と肌への負担を考えながら選んでいきます。
気になるぶつぶつが続くときは、早めにご相談ください。
※本記事は、当院院長が医学的知見と日常診療をもとにまとめています。

 

西新井みずの皮膚科クリニック
院長 水野 謙太
日本専門医機構認定 皮膚科専門医

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